国の新年度予算が成立して、4月になって、いつもなら世の中、新年度を迎えて「心機一転」みたいなところもあるのですが、連日の報道はゲンナリするような報道ばかりです。どれをとっても「国家機関の中枢がこんな状態で大丈夫ですか?」 というものばかり。「揚げ足取り」という言葉がありますが、そのレベルでもないように思いますね。通常国会は6月20日までの会期です。国会が正常に活動できるようにしてもらわないと犠牲者は国民です。しかし、あまりにも鈍感な人たちです。

そもそもは「モリ・カケ」問題でしたが、これは総理のお友達との関係がいかにも怪しいという国民からすれば少し他人事でもあり、でも国有財産の大幅値引きはおかしくないか、というお話でした。ところが、自衛隊の日報問題は昨年の稲田前大臣の時からすでに情報が隠ぺいされていたということでした。自衛隊の幹部の皆さんの情報管理・リスク管理の実態というのは命がけでPKO活動している隊員から提出される日報というのは簡単に破棄したり「個人情報」で片づける程度のレベルなのでしょうか。それも一つや二つではなくあちらこちらの「日報」が国民に知らされることなく「隠ぺい」され、中味は「戦争状態」と記されているものもあったと。自衛隊の中枢はPKO法の5原則などどこ吹く風で涼しい顔。もし万が一にも隊員の命が失われる事態が発生したら誰の責任なのでしょうか。まさか「お国のために名誉の戦死」などというつもりだったのでしょうか。文民統制はこういう事態を回避するために絶対に守らなければならない仕組みですが、自衛隊幹部の皆さんにはそんな意識は全くなかったと感じます。そして、数日前に航空自衛隊の3佐が国会議員に向かって繰り返し「国民の敵」と罵倒した事件も。自衛隊幹部が戦前の歴史と比較されて「今は自己批判できる組織ですから大丈夫です」とおっしゃったとか。信用できませんね。彼らが持っているものは武器です。人の命を軽々と奪える道具です。国民は信頼してそれを自衛隊員に預けています。しかし、自衛隊幹部にその責任感など全く感じられません。

この国の総理大臣は、仲の良い友達と忠誠を尽くす部下たちに囲まれてどこを向いているのでしょうか。国民の怒りが届かないほどの雲上殿においでなのでしょうか。裸の王様には「馬鹿者」には見えない洋服があったようですが、その「馬鹿者」が自分であることに気付かないことが庶民である国民にとって最も不幸なことだとすれば、国民は自分たちの力で「隠ぺい・改ざん・ねつ造」の主原因を取り除くため、力を振り絞って声を上げなくてはならないでしょう。どんなに髙い雲の上にいる総理にも聞こえるような声を。